言語聴覚士が専門にする高次脳とは?
言語聴覚士という職業は、多くの方にとっては嚥下や言葉の訓練をするイメージですね。
昨今、脳科学者などがテレビでも多く出ており、脳に関する職業も多く出てきましたが、実はこの職業も脳の専門家でもあります。患者の病気で脳卒中のように、脳の一部に障害が生じた際に、後遺症として脳のダメージによる影響が出てきます。
その内の一つに、失語という症状があります。下や歯の動き、喉の振るえは問題がないので声を出す機能は保たれているのですが、子供の頃から獲得されてきた言語機能がうまく使えなくなります。
例えば喋ろうとしても、自分が言いたい言葉が出てこないなどです。「りんご」と言おうとしても「みかん」と言ってしまうような錯誤という症状もあります。
他には、日本語には平仮名とカタカナ、漢字がありますが、それぞれの文字を書けないやまた読めなくなる方もいます。読み書き話す聞くは、それぞれが別の脳の働きがあるので、脳のどこにダメージがあるかで障害の出現の仕方はそれぞれです。
そのような脳の障害による言語の障害に対して、リハビリ職種の一つとして日々治療を行っています。コミュニケーションはヒトの生活の中心なので、非常に重要なリハビリの一環です。